入れ歯

入れ歯

当院の入れ歯治療の特徴

入れ歯治療はどの歯科医院でも行っております。
しかし入れ歯治療ほどドクターの腕前が試される治療はないと思います。
特に自分の歯がすべてない方が使用する総入れ歯による治療は歯科医院ごとに違いがあります。

以前作った入れ歯が不満で歯科医院を替える方の入れ歯を見てみると、噛み合わせのエラーが7割以上、入れ歯の辺縁の設定間違いが8割、不適切な人工歯配列が5割位みられるでしょうか。あとは、顎堤に問題ありが2割くらいでしょうか。顎堤に問題のある場合、顎堤手術が必要となります。

また患者様の義歯を受け入れる努力も必要です。インプラントのように何でも噛めることはありません。多少痛くてもなじませることも必要です。これまでに慣れた義歯よりも最初は噛みにくいでしょう。大変難しい治療なのです。

当院では、入れ歯はすぐれた咬合器を使い、自費はもちろん保険でも時間があれば、ドクターが人工歯を配列し審美的にもすぐれた入れ歯を作るようにしております。患者様の口腔内、顔貌を捕らえていない技工士に人工歯配列は無理があると思います。

当院の入れ歯治療の流れ

step1 診断 治療計画

どの治療もそうですが、まず患者さんの主訴を聞き、今使っている入れ歯の問題点を見つけ、改善するにはどうすればよいかを考え、診断と治療計画を患者さんに説明します。
まれに簡単な修理や調整で済むケースもありますが、前の歯科医院で作ったほとんどの入れ歯には、噛みあわせのエラーがあります。咬合が狂っていると、歯をすべてやりかえることになりますので、作り直した方が早く、仕上がりが奇麗になります。

意外と見逃しやすいのが、患者さんのお口が、入れ歯を作れない状態であること。
骨が異常に横に張り出していたり(骨隆起といいます)、入れ歯を支えている歯茎を抑えると痛いのが原因であったりするのです。
こういう場合、残念ながら口腔内を改善のための手術をしない限り、適度に噛むことができません。

また長い年月不適切な入れ歯を入れていたためか、特に下顎の歯茎の盛り上がりがないケースがあります。
これだけならなんとか対応できますが、吸着を担っている唾液が、さらさらしすぎて、あまり出ない場合大変難しくなります。 こういった患者さんは、入れ歯の固定のためインプラントを埋入することを勧めています。

どうにもならないケースは、食事の飲み込みがうまくできない患者さんや長年入れ歯をしないで、歯茎で食事をしていた高齢の患者さんです。
そして認知症が進行した方はどんな名人が作った入れ歯でも受け入れられないと思います。

step2 前処置 残っている歯の治療 歯茎の改良(手術)

入れ歯を希望している患者さんの多くは、その日に型取りしてすぐに新しい入れ歯を作ることができると期待しています。
ちょっと待ってください。これまで、いろいろな歯科医院で何個も作ってうまくいかなかったのですよね?同じようなやり方をしても上手くいくはずがないと思います。

自費の値段の高い入れ歯にすれば噛めると信じている患者さん、お気の毒です。お金をドブに捨てるようなものです。噛めない入れ歯は、歯医者サイド、患者サイドどちらか又は、両方に問題があるからです。

残っている歯が健全ならいいのですが、歯周病が進行した歯、極度に伸びた歯は、きちんと治療しなければなりません。

指で押して痛い歯茎でしたら、中の骨が尖っているせいかもしれません。骨の状態の異常は、CTではっきりわかります。
当院ではCT(3,000円で撮影)を完備していますので、正確な診断ができます。
尖った骨が原因ならそれを丸める手術が必要です。でも実に簡単な手術で痛みもほとんどありませんのでご安心ください。

どうしても手術が嫌な患者さんもおります。そういう方には、柔らかいゴム材質の入れ歯で対応していますが、それでも痛くて良く噛めないですし、柔らかい材質は、汚れも吸い取りやすいです。
お気の毒ですが、中途半端な入れ歯で我慢するしかないのです。

step3 型取り

入れ歯の型取りに精度の高いシリコーン印象剤等を使うことを自慢する歯科医もいますが、入れ歯作りの過程においてはあまり重要ではありません。入れ歯のことがよく解っていらっしゃらないのです。何故なら歯茎は抑えると形を変えるのです。削った歯に冠を被せるなら変形の少ないシリコーンのような印象剤が最良でしょうが、動く歯茎を再現できる印象剤はありません。指の指紋を採取しても意味はないのです。歯茎のシワを採っても意味はないのです。

当院では一番良い歯茎の型取りとして、患者さんに完成前の入れ歯を使い、そこにだんだん硬くなる印象剤を入れて、食事をするように噛んでもらい、それを最終印象としております。
これにより完成した入れ歯は、食事をしている歯茎の状態に近づけます。これが最良の印象方法です。

step4 噛みあわせ

入れ歯作りのstepで一番大切な過程です。これが間違っていると、よく噛めないだけでなく、総入れ歯でも、頭痛、肩こり、耳鳴り等の顎関節症状が出ます。

術者の長年のカンを頼りに、赤色のワックスを柔らかくして適当に噛ませて「では、次回、歯を並べてみてみましょう。」と10分程の診療で、終わった経験はありませんか?
適当な噛みあわせでは、最良の入れ歯はできません。長年のカン、経験をあてにするようでは、良い義歯はできません。入れ歯作りは、理屈、学問なのです。歯科医療は、理論だった学問なのです。

当院では、前後、左右に患者さんの顎を動かせる装置を作り、患者さんに前後、左右と顎を動かしてもらい、最良の位置を理屈から見つけ出し、そこを噛みあわせの位置としています。
すなわちゴシックアーチ法を使っております。それでもエラーになることもあるのです。咬合の狂った入れ歯を長年入れている患者さんから、生理的な正しい噛みあわせを導き出すのは、大変難しい作業なのです。でもここを間違えたら噛めない入れ歯の出来上がりです。またそういう入れ歯があきれるほど多いのです。

step5 模型の咬合器の取り付け 歯の配列

咬合器

患者さんの歯や歯茎、顎の動きの状態を再現させる装置を咬合器といいます。

石膏模型を咬合器に取り付け、開閉させることができます。当院で扱う咬合器(上記写真)は、人工歯を並べるとき左右、前後対象に正確に並べることが可能な大変優れた咬合器を使っております。

顎の動きも忠実に再現できる全調節性の咬合器ですので、入れ歯治療に限らず、多数のインプラントを用いた総合的な治療方針、矯正の治療方針を考えるのに欠かせません。 ところが、調節性の咬合器を正しく扱えない、咬合の理屈が解っていないと、顎関節症を患う危険もあります。

咬合の解る歯科医であるならば、アルコンタイプの全調節性咬合器を自由自在に扱えることがとても重要なことです。

それに加え、この咬合器は左右、前後対象に簡単に並べることができますので、審美的にもすぐれた配列ができます。

また当院では、できるだけドクター自らが、人工歯を配列するようにしています。入れ歯があわないのは、患者さん、ドクターまでもが、技工士が悪いと言いますが、とんでもない、責任はすべて担当医にあるに決まっています。

step6 試適 最終印象

並べた人工歯が、ただしい噛みあわせか、審美的に問題ないかを入れ歯を最終的に作る前の段階で確認します。
このとき、だんだん固まる印象剤を用いて、噛んだ状態の最終印象をとることがあります。

step7 完成 調整

入れ歯が完成です。これまでと全く噛み合わせが、違うので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
でもゆっくりと柔らかい物から順番に、噛みあわせに慣れていってください。
最初は、ほっぺた、舌をかんだりもするでしょう。多少の痛いのは、ごまかしつつ噛むことも大事です。やがて偏頭痛、耳鳴り、首の痛みから解放されていくことが、感じられるでしょう。そして食事の喜び、噛む喜びを思い出すでしょう。大変ですが、頑張ってください。
調整は、大抵2~5回程度で終わるはずです。

おすすめの方法

当院では、いきなり高額な自費の入れ歯を作るのではなく、まず保険で入れ歯を作り、これまでの入れ歯との違いを実感してもらいます。

ところが、保険の入れ歯の人工歯は柔らかく、すぐすり減りますし、保険の材質は補強がしっかりしておりませんので、当院で作る良く噛める入れ歯を使用すると、咬合の負担が入れ歯にそのままかかるため、歯はすぐにすりへり、破折が頻繁に起こります。 その都度修理しないといけません。

自費の入れ歯でしたら金属の補強をしっかりいたしますので、入れ歯を落とさない限り割れることはほとんどありません。 また人工歯もすり減りにくい硬い材料を使い、顔に合った歯の形、色が選べ、より自然で、他人が見ると入れ歯とわかりにくいです。

最大の利点は、すでに当院で良い入れ歯を作っているので、安心して任せられることです。また同じ噛み合わせの入れ歯を2つ持っていれば、非常時に安心です。

良心的な価格ですので、金銭的に余裕があれば、是非ともおすすめいたします。