歯の神経を取る治療とは?

歯の神経を取る治療とは?

歯が痛い、沁みるというような症状が出て歯科医院に行ってみると、神経の治療をすると言われ、何回も通わされてなかなか終わらない。なんて経験ありませんか?前の歯科医院では虫歯の治療は一回で終わらせてくれたのに、なんでこの歯科医院は何回も通わせるのかと不信感を抱いてしまう方もいるかと思います。

神経の治療に回数がかかるのには理由があります。今回は歯の神経の治療について詳しくお話したいと思います。

神経の治療

虫歯で歯が沁みたり、痛みがあったりする場合、虫歯が神経まで到達していることがほとんどです。こうなってしまうと、神経を抜くしか方法はありません。

神経の治療の方法を順を追ってお話します。

 

①神経を抜く(抜髄)

まず、麻酔をかけ、虫歯を全て取り除きます。(神経が死んでしまって痛みを感じない場合は麻酔をせずに行うこともあります。)そして、神経(歯髄)を完全に抜き取ります。

 

②根管(こんかん)の消毒

虫歯で痛んだ神経を抜いた後、神経が通っていた管(根管)は細菌が充満している状態です。そのため、この根管が無菌状態になるまで消毒する必要があります。消毒の方法は、ヤスリのついた針に薬をつけ、根管を削って拡大しながら消毒していきます。その後薬を詰め込み、1週間程様子をみます。この作業を繰り返し、無菌状態になるまで最低でも2~3回は回数がかかります。ここで何回も通うのが億劫になり、途中で治療を中断してしまうと、根管内の細菌が増殖し、症状が悪化します。最悪の場合抜歯になるケースもあるため、必ず最後まで治療を続けるようにしましょう。

 

③根管充填(こんかんじゅうてん)

根管が無菌状態になったら、根管に根充材といわれる樹脂でできた細い棒を隙間無く入れ込み、封鎖します。ここで隙間があったり、しっかり根の奥まで詰まっていないと、その隙間に血液などが入り込み、それが腐って細菌が繁殖し、根っこの先に膿の塊を作ったりします。

そのため、根充材を詰め込んだ後は、しっかり奥まで詰まっているか確認するために、必ずレントゲンを撮影します。

 

④土台を立てる

しっかり根充材が詰まっているのを確認したら、歯の土台を作ります。虫歯があまり大きく無かった場合は、レジンコアといわれる土台を立てます。この土台はその場で作ることが出来るので、1回の治療で出来ます。虫歯が大きく、歯の損壊が大きい場合は、メタルコアといわれる金属の土台を立てます。メタルコアは型を取り、技工士によって作成されるため、2回回数がかかります。

 

⑤かぶせ物をかぶせる

神経を抜いた歯は、栄養が歯にいかなくなるため、脆く、割れやすくなります。そのため、ヘルメットのようにかぶせ物をかぶせ、衝撃から守る必要があります。保険治療の場合、小臼歯(前から4番目と5番目の歯)と大臼歯(前から6~8番目の歯)は銀歯になります。前歯は白い歯になりますが、前装冠といわれる金属にプラスチックを貼り付けたものになるので、透明感が無く、変色しやすいです。ただし、見た目を気にしなければ保険の歯でも充分強度があるので問題ありません。見た目が気になる方はセラミックなどの保険適用外の歯を相談されると良いでしょう。

 

無事かぶせ物が被さったら治療終了です。これだけの工程があるため、治療完了まで最低でも1,5ヶ月はかかります。

小さい虫歯であれば、虫歯を削って詰めるだけの1回の治療で終わります。しかし痛みなどの症状が現れるまで進行すると、根管治療が必要なため、回数もお金も多くかかってしまいます。定期的に検診を受け、虫歯を早期発見早期治療して、一生使っていく歯を大切に守っていきましょう。

スタッフより

投稿日:2018年11月19日  カテゴリー:未分類